本に呼ばれて?!
今回の衆議院解散では、議員が失職しないための動きが見えました。議員は政党で選ぶのではなく、一人一人を選びたいですねぇ。小選挙区比例代表制は、未熟な民主主義の日本には未だ合わないのではないかと思うのですよ。
仕事をしていたときは選挙には行きましたが、政治に対しての興味は全くなかったので、細かいことが分からない。 偶然 本屋で手にしたのは 『田中角栄と安倍晋三』 保阪正康著でした。昨年来 田中角栄の礼賛の声が多くなっていますので、同じような本かと思ったのですが、明治以降の政治についての説明で、現在の状態が良く解かるものでした。 ![]() 安倍晋三は大学を卒業後 米国に留学したが熱心に英語や政治を勉強するわけでなく、ホームシックで早く日本に帰りたいと言っていたそうです。何かをなすために前向きなるのではなく、与えられた環境で本を読むこともなくのんびり過ごすお坊ちゃんタイプだというのですね。 安倍の政治姿勢は本来タカ派であるのに、平成6年(1994)の自民・社会・さがけとの連立政権では 「リベラル政府をつくる会」 を組織して社会党の手前リベラルを装っていた。 田中角栄を国民主義者とし、安倍を国家主義者としています。それは、安倍の母方の祖父 岸信介の戦前からの行動から田中と対比して書かれているのですが、田中は出自から庶民目線で政治を語り、岸は米国の便利屋になることによって戦前の罪を糊塗したと読み取れるのです。 岸がCIAから多額の政治資金を受け取っていたことは有名ですが、米国に操られていたと思われるように、孫からも同じような行動が見受けられますね。 東条英機は 「私が最高責任者ですから」 としばしば使っていたが、安倍もよく用いる言葉である。これは 「俺に逆らうな」 との恫喝の言葉であって、反対意見を権力で跳ね返そうし、討論を拒否しているというのです。安倍は、権力は行使しなければならないと言っているようですが 先の戦争を侵略ではないと歴史を修正しているとか、戦争を通しての昭和天皇と今上天皇の考えなど、黒船以降の歴史から現代の為政者に踏み込んだ面白い内容です。 |
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