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日向ぼっ子の大江戸散歩

現代のルーツ江戸を学んで今を探る

もう一人の謎の絵師?!

昨日は、駅まで歩いて行く間にマスクをしているのに鼻水が出てくるほど寒かった。太田美術館へ 「歌川広景」展を見に行きましたよ。

広景(ひろかげ)は初めて聞いた浮世絵師でした。びらグルメの遊さんが面白かったというので、行って来ました。

開館して間もない時間でしたが、同年代の人たちが結構入館していたり、外国人も数名目に付きました。

         広景トイレ

「江戸名所道戯尽(どうけづくし)」 と称された作品が50点並んでいます。

広重の 「江戸名所百景」 や北斎漫画をパロディとした感じというか、江戸名所百景や北斎漫画を題材に江戸っ子の笑いを表現している浮世絵で、歌川国芳に通じるヒナ好みの作品です。

広景の生没年は不詳で、製作期間も安政6年(1859)正月~文久元年(1861)8月の2年8ヶ月ほどで、写楽に並ぶような謎の絵師ですね。

文久3年(1863)11月の 『藤岡屋日記』 に 「亥ノ11月22日暮六ツ時頃 町内道場橋手摺ニ張有 之 浮世絵師 広䕃  云々」 と広景を探す張り紙があったと書かれています。

          広景下谷御成道

内容は 「広景が描いた大判3枚続きの 『青物魚軍勢大合戦之図』 が時世を描いたこと、横浜の異人に諸国の城絵や両御本丸絵図を贈ったことが探索方より知らせがあったので、身分を調べたいが居場所が判らない。知っている者は知らせろ、隠したならば同罪である」 と江戸の家主宛に、皇国有志連という名で張り出されていたのです。

文久3年の皇国有志連とは尊王攘夷派なのでしょうねぇ。

城の絵や御本丸の絵図を異人に贈るのはまずいけど、展示されていた 「青物魚軍勢大合戦之図」 は、魚と野菜の戦いで尊攘派が目くじら立てるほど、国芳の 「源頼光公館土蜘作妖怪図」 のような風刺が見られなかったのは、時世の者ではないからかしら??

          広景内藤新宿

広景は身の危険を感じて江戸を離れたか、筆を折ったのかも知れません。

明治になると酷似した浮世絵 「東京名所36戯撰」 が、昇斎一景という名で刊行されます。

広景と一景が同一人物であるか否かは、傾向が類似しているだけでは現時点では不明と、太田美術館の学芸員の方は著しています。









▽コメント

 はじめまして

はじめまして。袖萩と申します。江戸と時代劇が大好きです。御ブログをいつも愛読させていただいております。ありがとうございます。
恥ずかしながら、太田美術館が都内でも稀な浮世絵専門の美術館ということを知りました。浮世絵は心を弾ませる躍動観と心を落ち着かせる静寂観と相反する不思議な魅力がありますし、なんと言っても江戸を探る貴重な資料ですよね。大好きです。
次回の展示予告も面白そうですから、行ってみたいです。
これからもよろしくお願いいたします。

 

袖萩さん、ブログを読んでくれてありがとうございます。
浮世絵から江戸が見えてくるので、ヒナも指標の一つにしています。
ヒナは、国芳の浮世絵や北斎の美人画が好きですよ。
次回の展示は、江戸の旅とか江戸時代の日本が判るかも知れませんね。
これからもブログを読んで頂けると、うれしいです。
よろしくお願いします。

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Author:日向ぼっ子
小千住生まれ、大千住育ち 江戸が大好きなおきゃんな中年増で~す。
江戸文化歴史検定1級取得


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